2025年1月の作業
1月10日(金)・15日(水)
ホッケーコート東側と社会科学統計情報研究センター前の枯れ草刈り、ヒメコウゾやタラノキを中心にした灌木の除去、ササ刈りを行ないました。作業区域は広く二日間でかなりの部分を消化しましたが、ホッケーコート東側の南側の作業と一部の作業は残り、24日の定例作業に委ねることなりました。また、刈り取った枯草や潅木は24日の定例作業で一括処理を行う予定です。今回の作業を通じて、昨年も観察されたキンランやウラシマソウなどの春に特有の植物を見ることができるようになると同時に明るい広い空間が出現しました。
作業の中で確認、感じたことは以下の点です:①枯枝が落ちたナラ枯れ病によるコナラの枯損木3本が確認され、今後処分を要すること、②社会科学統計情報研究センター前のアジサイは手入れ不足で、しっかりと花を咲かせるためには剪定や周囲の草刈りをタイミング良く行なうことが肝要であること、③ヒメコウゾ(クワ科コウゾ属)やクワ(クワ科クワ属の植物の総称)の繁殖が著しく、生命力の強い植物であることから対応を考えていくべきこと、④ホッケーコート東側の経済研究所の西側に当たる区域はクズが非常に多く、他の区域に拡大しないようにすること、⑤この広い空間にアカマツ、コナラなどの樹木の計画的新植が必要があること。
(写真上段草:刈前に夥しい数の灌木類を除伐する、下段:手前に積み上げられた除伐後の灌木類と作業後の様子)
1月24日(金)
学生と教職員、卒業生が一体となって作業に参加し、作業を行う定例作業日です。大学からは中野聡学長と濵谷総務課長に作業に参加いただき、風もなく穏やかな陽和の下、ホッケーコート東側と社会科学統計情報研究センターの周囲、経済研究所北西角をカバーする広い区域での作業となりました。今日の作業の事前作業として行った10日と15日の作業の未済作業や植込みの剪定などを行い、刈り取った枯草、ササ、除伐したヒメコウゾやクワ等のクワ科の潅木、棘が痛いタラノキなどを回収し、搬送処理をしました。中野先生、濵谷課長の率先した働きぶりに参加した学生達も触発され、協力しあってよく働き、作業後はきれいに整備された空間が出現しました。
一方、これらの作業に加え、キャンパスの自然を理解してもらうための「冬芽観察」を福嶋先生のご指導のもとに行いました。多くの樹木や多年草は、前年の夏頃から翌年春に向けて展葉や開花のための準備を始め、茎頂や葉腋に越冬用の冬芽をつけます。これらの冬芽は冬の寒気や氷雪に耐えられるように鱗片で覆われた麟芽であったり、毛で覆われたままの裸芽であったりします。また、樹木が葉を落とした後には、それぞれに特徴的な形や表情をした葉痕が残り、観察してみると楽しい。ツアーに参加した卒業生や学生達にとっては初めての体験であり、興味深く説明に聞き入っていました。(写真:上段から 休憩の一時に中野学長と、冬芽観察で葉痕をルーペで)
作業後のホッケーコート東側
今日の刈り取り作業区域もきれいに
交流会での中野学長のご挨拶
社会科学統計情報研究センター前も整備された
経済研究所北側も剪定も含めて整備
1月31日(金)
天気予報に反し、風もなく冬にしては実に心地よい1日でした。東本館前の紅梅は先週にも増して開花し艶やかな色合いを濃くしていました。作業箇所は西キャンパスの守衛所南側林内、東キャンパス正門南側のササ原と法面、守衛所前の三角地と広い東本館西側の区域でした。東本館西側の要管理木の伐採。東キャンパス正門周辺でした。
西正門南側は数本の処理を要する樹木が確認されていますが、枯れたアカマツの幹が途中で折れて地面に横たわっているものの処理、1本の無番号のスダジイの衰弱木の伐採、2本のスダジイの枯れた太い下枝の枝落とし作業を行いました。東正門南側では法面の枯草の刈取、ササ原内の灌木の除去、ササ原の縁のササの刈り取り、枯れたササの除去、ササ原内の管理道のの切り開きを行い、東守衛所前の三角地は枯草の刈取を行いました。東本館西側ではハクウンボクの枯損木5本の伐採、雑草の刈り取りを行いました。刈り取った雑草の量が、冬にしては多かったのは驚きでした。
作業は、伐倒木の玉切り処理が一部残りましたが、予定通り無事に終了しました。