ここでは、太い枝などの剪定や枝落としに使用される用具を取り扱います。ここで使用される用具は、樹木の伐倒で使用される用具と同じものが多いのですが、鋸と太枝切鋏について紹介します。
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太枝切鋏:刈込鋏や剪定鋏で切れない太い枝を切るのに使用します。種類によって切断できる枝の太さが異なりますが、最大直径45mmの枝を切れるものもあります。また、長さなど形状の違いや伸縮自在のものもあります。細い樹木を根元から切るのにも利用されます。
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高枝切鋸:高枝切鋏に鋸を付け替えたものが多いのですが、高枝切鋸は鋏に比べて頑丈でパワフルなのが特徴です。腕くらいまでの太さの枝であれば、比較的容易に切り落とせます。刃にある程度の厚みがあり、軽量なものが使用に適していますが、使用する際には持ち手の端の方を持ち、腕は動かさずに身体を前後して切断するようにすると効果的です。伸縮自在のものが多く、鋸全体の重みを利用して枝を切ります。
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小鋸:植樹会では作業に使用する鋸に大鋸と中小サイズの鋸があります。ちょっとした枝打ちや小さな木の伐採は小鋸で対応できます。植樹会で使用する鋸は「生木」を切るための鋸ですが、基本的には替え刃式のあまり制度を要しない枝の剪定や樹木の伐採に適した万能型の鋸を使用しています。
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鉈・チェンソー:枝打ちには鉈を使用する方法もあります。植樹会でも鉈はありますが、鉈は使用方法が難しく危険も多いので慣れていない場合は、使用しないでください。チェンソーも太い枝打ちに利用されますがここでは触れずに、樹木の伐採に使用する用具の項目で述べます。