1. 鋸・チェンソー・ロープなど
鋸については、剪定・刈込の項目でも少し述べました。樹木の伐倒、板や柱を引くことや非常に繊細な技術を要求される木工にまで使用され、多様な用途に対してそれに見合った種類の鋸が作られています。ここでは、植樹会の活動で、幹径が25cm前後の樹木で、小木ではない樹木を伐ることを頭に入れて話をします。
伐採用鋸
エンジンチェンソー
滑車・スリングベルト
麻ロープ
2. 樹木の伐採方法
伐採作業は、安全管理上リスクが軽減される場合を除き、定例作業や多人数の参加者がある作業では実施しません。植樹会で取り扱う対象木は、他の樹木や建物に架かる可能性のない樹木で、胸高直径20cmを一つの目安とします。状況により、枝張の状態、周囲の樹木との関係等を見ながら適宜対処します。
伐倒にあたっては、必要に応じ複数の楔の使用など追加的な措置を講じ、より安全で確実な方法での対応を心がけるようにします。作業中は学生や市民等の通行者が作業区域に入らないよう誘導し、必要に応じてその表示をすることも大切です。
註:左の図は「受け口」、「追い口」と「つる」の位置関係です。