2021年5月の作業


5月7日(金)の作業

4月末の作業に引き続き、ひょうたん池の周囲の整備作業を実施しました。ひょうたん池の周囲、ことに池頭の周辺や日本庭園作庭の要として池周囲に盛土・築山をした場所はツバキなどの樹木が密であり、また他の樹木の実生が生育し繁り、地面に届く日光は極めて少なくなっています。土に埋もれた嘗ての日本庭園の敷石などをできるだけ眼に見えるようにするとともに、過密になった樹木を間引き、自然に発芽し大きくなったシラカシやムクノキなどの樹木を伐採しました。また、池の縁に生えた不要木や半枯死状態のツツジの剪定を行いました。


5月14日(金)の作業

前週に引き続き、ひょうたん池周辺の整備作業を実施し、加えて周囲のササ刈、磯野研究館南側のツツジの剪定を行いました。ひょうたん池の周辺の整備作業は一応今回で終了しました。竹林の整備共々、作業が追加的に必要になった場合には、11月以降の晩秋から冬季の作業になります。次週以降はいよいよ雑草(雑草という植物はありませんが、駆除に人の手をわずらわせる草本類を総称します)の半年間に及ぶ格闘が始まります。




上段はひょうたん池周囲の整備後の状況です各々、ひょうたん池池頭から西プラザ方面を望んだもの、、池頭周辺の樹木の伐採・低木の除去後の状況、ひょうたん池南側のササの刈取後の状況です。下段は上田貞次郎先生の銅像です。先生の周囲もすっきりしました。





中段左側は磯野研究館南側のツツジの剪定、周囲の雑草の刈取後の状況、中央は西プラザ方面から望むひょうたん池の状況、右側はひょうたん池池頭北側のシラカシや低木を伐採・除去したあとの状況です。林の向こうまで透けて見えるようになりました。



5月20日(木)の作業

ひょうたん池周辺の整備作業をひとまず終了し、クズの抜き取りを中心にした作業を試みました。しかし、クズだけの抜き取りを行うことは、一般的には、やってみると難しいことがわかりました。下草刈りの作業の中で丁寧に刈り取りを行う一方、ツルごと地面から引き剥がすことが必要と考えられます。何度かその作業を繰り返すうちに、光合成を十分に行うことのできないクズは根の蓄積された養分を使い果たし、最終的には枯れて消えてしまうのではないかと考えます。今日の作業は図書館と第1研究棟の間、国際交流会館東側、第2講義棟南側で作業を行い、クズの駆除も念頭に入れながら、下草刈りを実施しました。また、例年オオブタクサが繁茂する国際交流会館東側ではオオブタクサの刈り取りも行いました。





上段:作業区域の一つ国際交流会館東での作業。この区域は例年イネ科の野草、クズ、オオブタクサなどが繁茂する。また、ひょうたん池に通じる空間がイネ科の野草(ヤマカモジグサ?)に覆われていて、刈り取って通路を開けた。下段:芽生えたオオブタクサ。秋に黄色い花を咲かせ、花粉症の原因となる。外来種で繁殖力が強く草丈は2mにもなる。早期の駆除が必要。





中段:今日の作業をあたって眼にした植物左:ヤセウツボとよばれる地中海沿岸を原産とする外来の寄生植物。中:ムラサキカタバミ 南アメリカ原産で江戸時代末期に園芸植物として入ってきた。カタバミは漢字で酢漿草と書き、蓚酸を含み咬むと酸っぱい。右:スイカズラ ツル性の常緑の木本。忍冬ともよばれる。花筒が長く奥に蜜があり、古くは良く子ども達が密を吸った(吸い葛)



5月31日(月)の作業

オオブタクサの刈取を中心にした作業を行いました。ハンドボールコート東側の空間でのオオブタクサを含む下草類の刈取作業を実施、あわせて不要木の伐倒を行い、ひょうたん池周辺との空間の連続を確保する作業も行いました。