2021年4月の作業


4月2日(金)の作業

3月の作業に引き続き、44日の入学式をひかえての整備を行い、中央庭園の雑草の刈取、落葉の処理、矢野二郎先生像周囲の落葉の除去、ササの刈取、図書館前の雑草の刈取、図書館南側、磯野研究館東側、西プラザ周囲の囲のなかの雑草の刈取・整備を行いました。


西プラザ西側のケヤキが植えられた囲の中はススキなどイネ科の植物にがツツジの植込みの那賀に侵入し大変な状況でしたが、1本1本丁寧に抜く作業をしました。磯井の研究館の周囲や図書館の南側の雑草も刈り取りました。さて、真ん中のタンポポに似た花をつけた植物は?「オオジシバリ」で春に開花するニガナ属の植物です。「地縛り」というぐらいですから、根を至る所に張って広がり、広がり出すと容易でない植物です。


4月9日(金)の作業

経済研究所北側の資料館との間の灌木、雑草の除去、経済研究所分室周辺のササの刈取、北門付近の雑草の刈取、統計情報センター北側のササの刈取、同東側の雑草の刈取、竹林の一部整備を行いました。この結果ホッケー場東側から北門ヘの間に広々とした空間が出現しました。


4月15日(木)の作業

前の週に引き続き、統計情報センター周辺の整備作業を行いました。統計情報センター南側のヒメコウゾを中心とした灌木や雑草の刈取、西側のササの刈取、アジサイの植え込みの剪定を行いました。この件か統計情報センターの周囲の空間とホッケー場の東側の空間は繫がり、広々とした空間が出現しました。


4月22日(木)の作業

ひょうたん池周辺の整備作業に着手しました。池周辺のツツジの剪定、ササの刈取、灌木の除去などの作業を行いました。






灌木や雑草が鬱蒼としていた統計情報センターの北側、南側そして西側の一部はすっきりとした形になりました。これからこの状態を維持するには追加的な努力が必要になりますが、作業を実施したことの達成感を実感できる一瞬です。




3月から4月にかけての作業は春爛漫の中での作業でした。キャンパス内ではサクラも老齢化の傾向が見られますが、わが世の春を謳歌せんとばかりに美しく花を咲かせていました。奇麗に整備されたキャンパスに咲くその姿は実に美しく感じます。さて、キャンパスの中にはいくつかの場所でキンランやギンランを見ることができます。左がキンラン、右がギンランです。これらのランは地生ランの一種です。さて、キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られています。キンランが養分を依存している菌は樹木の根に外菌根を形成するイボタケ科、ベニタケ科(担子菌門)などの菌種で、外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木から得、一方で樹木へは土中のミネラル等を供給し共生しています。これらの樹木の中にブナ科の樹木が確認されています。キンランはその共生系に入り込み、養分を収奪し生育しています。ラン科植物は多かれ少なかれ菌類から糖分などの炭素源やアミノ酸などの窒素源を含め、さまざまな栄養分を菌根菌に依存していて、キンランの菌依存度は独立栄養植物と菌従属栄養植物の中間(混合栄養性植物)で、研究結果によれば、炭素源の3443%、窒素源の約49%を菌から供給されていて、同属のギンランでは炭素源の4859%、窒素源の90%以上とさらに高い依存度を示しているとのことです。このため、キンラン属は菌類との共生関係が乱された場合、ただちに枯死することは無いが長期的に生育することは困難になります。そのため、自生地からキンランのみを掘って移植しても枯死してしまいます。


4月28日(水)の作業

ひょうたん池周辺の整備作業を継続致しました。池周辺のツツジの剪定、ササの刈取、灌木の除去などの作業を行いました。