作業における安全管理


安全管理は、健全かつ持続的に植樹会活動を行って行くうえでの最重要課題です。作業用具の項目で、触れた点もありますが、作業参加者や機械使用者に注意して頂きたいいくつかの点について述べました。


 1. 作業者の一般的注意事項

 

作業にあたっては、事故のないように安全管理を行わなければなりません。特に作業参加者の知識や経験にばらつきのある多人数の参加者がある定例作業においては一層の注意が必要とされます。作業に参加される皆様には次のような点について注意をし、真モラル必要があります。

  1. 作業道具についての基本的理解:手道具を中心に作業用具についての基本的な知識を持つこと。用具の使用方法等について不明な点がある場合には、リーダーやサブリーダーに聞くようにします。
  2. 適正な作業道具の使用:鎌や刈込鋏等の手道具の使用については、リーダーやサブリーダーの指示に従い、正しく無理のない使い方をすること。また、刃物の使用にあたっては周囲に十分注意すること。いたずらに振り回したり絶対にしないこと。
  3. 作業時の服装:作業時の服装は必ず長袖のシャツ、長ズボンを着用し、履物も作業を安全に行うことができるものを着用するようにすること。半ズボンや半袖は絶対にさけること。
  4. 落下物への注意:落枝などの落下物の危険がある作業区域では、ヘルメットを着用するなど、注意して作業をすること。
  5. 上下作業の禁止:高い木の剪定などの作業を行っている時には、落下物の危険があるため、その下にいたり、そこで作業したりしないこと。剪定などの作業者も下に人がいないことを確認すること。
  6. 害虫や毒ヘビなど危険な動物への注意:ハチ(スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ等)、ケムシ(チャドクガ、イラガ等)、ブヨ、マダニ、毒ヘビ(マムシ、ヤマカガシ等)、マダニ、ヒキガエルなどの害を及ぼす動物や昆虫がいることがあります。注意して作業をしましょう。また、被害に遭った場合には即座にリーダーやサブリーダーに報告して、適切な処置を受けること。
  7.  危険な植物ヘの注意:植物にも、かぶれるウルシの仲間(ツタウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ、ヌルデ)、葉が鋭いササ・ススキの仲間、刺が鋭いイラクサ、ワルナスビ、ノイバラ、キイチゴ、アメリカオニアザミなどの危険な植物があります。注意して作業をしましょう。手を切ったり、刺が刺さったりした時にはリーダーやサブリーダーに報告して、適切な処置を受けて下さい。かぶれの症状が出た時には、作業班長宛メールで報告すること。
  8. 刈払機への対応: 刈払機を使って雑草などの刈取作業を行っている場合には、飛び石や枯枝の飛散による事故の危険があります。周囲(半径5メートル以内)に近づかないこと。
  9.  作業時の健康状態:作業時には無理をせず、体調が思わしくなくなったり、気分が悪くなったりしたらすぐにリーダーやサブリーダーに報告をし、適切な処置を受けること。
  10. 水分の補給:作業中の水分の補給は熱中症防止の観点からも重要です。常に十分な水分補給を心がけること。

2. 機械使用者の注意事項

 

刈払機・チェンソー・ヘッジトリマーなどの機械類を使用する場合には次のような点について留意しながら使用するようにしましょう。

  1. 使用する機械についての基本的な理解:使用する機械の作動から停止に至るまで基本的な操作の手順や構造について理解して使用すること。取扱説明書に忠実に従って作業をすること。
  2. 使用する機械のリスク特性の理解:使用する機械についてのリスクの特性は異なります。そのリスク特性を良く理解したうえで使用すること。刈払機やチェンソーについてはキックバックによる事故が発生しやすいので十分注意して使用すること。
  3. 防護服などの着用:機械類の使用については必要な防護類を身につけたうえで使用します。
  4. 周囲に対する注意:機械類の使用については周囲の状況に十分注意し、他の作業者や周囲にいる人達と十分な距離を保ちながら作業をおこなうこと。
  5. 有資格者による使用:機械類の使用について、刈払機は植樹会の講習を修了すること、チェンソーは所定の安全衛生講習の受講終了を原則として基本的な要件とします。そうでない人達は使用してはいけません。